今週の注目レポート (11月11日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●ヤマハ発動機(7272)【1 →1 】
「新興国二輪車事業の収益改善が進む、17/12期増益見込みに変化なし」
3Q累計の営業利益は前年同期比15%減の889億円となった。
新興国事業は増益となったが、大型を中心とした船外機は好調持続も大型二輪の在庫調整やROV伸び悩みなどに加え、円高影響が厳しく先進国事業が減益となったことに加え、成長戦略費用の増加などが影響し減益。
予想ROE:11.5% PBR:1.7倍、来期予想PER:10.2倍、来期予想EPS成長率:29%
Fモデルによる理論株価:2800円(11月7日by高田悟)

●JCU(4975)【 1→1 】
「株価は大きく上昇したが、事業から見てまだ割安感あり」
同社の投資評価「1」を継続する。その理由は、1.事業をけん引している薬品事業は堅調、2.事業に対して同社株価が指標面でまだ割安、である。会社側は通期業績予想の修正を発表した。売上高の変更はなかったが営業利益は230百万円増額の4,850百万円、経常利益は70百万円減額の4,550百万円、純利益は40百万円増額の3,250百万円と発表された。経常利益の減益要因は為替である。
予想ROE:18.0% PBR:2.2倍、来期予想PER:9.7倍、来期予想EPS成長率:8%
Fモデルによる理論株価:7036円(11月11日by山方秀之)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。