今週の注目レポート (8月26日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

 

●大阪ソーダ(4046)【 2+→ 2+】
「為替の影響あるが収益を牽引する機能化学品は好調」
1Qは売上高226億円(前年同期比8.7%減)、営業利益16億円(同25.4%増)と減収増益で着地。基礎化学品は市況により単価・数量ともに落ち込んだが、仕入れ価格減とコストダウンによりマージンが向上した。17/3期会社計画は増収増益予想に変更ない。ただし、為替の状況によっては、2Qで経常利益以下の見直しの可能性は残る。
予想ROE:8.3% PBR:0.9倍、来期予想PER:8.6倍、来期予想EPS成長率:12%
Fモデルによる理論株価:600円(8月22日by山方秀之)

●ジーエス・ユアサ コーポレーション(6674)【 2+→ 2+】
「車載用リチウムイオン電池事業の収益改善が順調に進む」
1Qの営業利益は前年同期比4%減の29.8億円となった。車載用リチウムイオン電池事業を除く、各事業で数量が伸び悩んだが鉛価格下落が支えとなり微減益。期初からの円高加速から17/3期のTIW売上高予想は今般下方修正した。しかし鉛価格の低位安定を踏まえ、会社計画上ぶれを見込む通期利益予想は従来予想を維持する。
予想ROE:7.6% PBR:1.1倍、来期予想PER:11.7倍、来期予想EPS成長率:17%
Fモデルによる理論株価:431円(8月23日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。