今週の注目レポート (8月5日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●三菱電機(6503)【 2+→ 2+】
「通期予想を見直すが、株価に対する見方は変わらず」
17/3期1Q(4-6月)業績は、売上9,270億円(前年同期比6%減)、営業利益597億円(同9%増)。減収額の大半は為替影響によるもので、円高進行にも関わらず、重電システムで前期あった不採算案件の損益改善や家庭電器の操業度アップなどにより、営業利益率は向上した。熊本地震の影響全体では限定的といえるだろう。
予想ROE:9.1% PBR:1.5倍、来期予想PER:12.4倍、来期予想EPS成長率:18%
Fモデルによる理論株価:1363円(8月1日by服部隆生)

●ホンダ(7267)【 2+→ 2+】
「2桁営業増益で順調に発進、北米収益が大幅に改善」
2日、17/3期1Q(4-6月)決算を発表。1)タカタ(7312)関連減による品質費用の減影響があったとはいえ、円高の逆風下で2桁営業増益で着地した、2)投入新型車の好調やインセンティブの減少等により柱の北米収益が大幅に改善した、3)販売が想定市場で推移しているとの電話会議での会社側コメント、などポジティブな面が多い決算となった。
予想ROE:6.0% PBR:0.8倍、来期予想PER:9.2倍、来期予想EPS成長率:29%
Fモデルによる理論株価:3314円(8月3日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。