今週の注目レポート (3月4日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●東プレ(5975)【1→ 1】
「プレス製品、冷凍車ともに好調持続、計画上ぶれ基調で推移」
16/3期3Q(10-12月)の営業利益は前年同期比72%増の42.5億円となった。プレスでのメキシコ工場黒字化や冷凍車のCVS向けや宅配業者向け好調持続などにより大幅増益とな、増益幅も上期までから拡大。16/3期TIW予想ROE9.97%に対し、実績PBRは1.03倍と指標面も割安から投資評価「1」を継続。
予想ROE:10.0% PBR:1.0倍、来期予想PER:8.9倍、来期予想EPS成長率:11%
Fモデルによる理論株価:3644円(2月29日by高田悟)

●日産自動車(7201)【1→ 1】
「為替が逆風に変る中でも北米、中国販売好調により業績は堅調」
16/3期3Q累計は(4-12月)の営業利益は前年同期比41%増の5,875億円となった。北米での販売好調による台数/構成改善効果とコスト削減効果で販売費用などの費用増を吸収、大幅増益。3Q(10-12月)のみの営業利益は同23%増の1,926億円となった。3Q累計と同様の傾向ながら、米ドル以外の通貨安により為替が減益要因になったため増益幅は上期(4-9月)から縮小。
予想ROE:10.6% PBR:0.9倍、来期予想PER:7.3倍、来期予想EPS成長率:7%
Fモデルによる理論株価:1444円(3月1日by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。