今週の注目レポート (1月29日)

2016/02/01

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●スズキ(7269)【 2 →2+ 】
「トヨタ・スズキ提携交渉と日経が報道(速報)」
27日、日本経済新聞がトヨタ自動車(7203、以下トヨタ)とスズキ(7269)が提携交渉に入ったことが26日明らかになったと報道。スズキは否定したが、もし事実で実現すれば、安心感ある日系からの技術供与により課題の環境・安全など次世代技術への対応強化が進む、などらの点でスズキにとりポジティブと考える。
予想ROE:8.3% PBR:1.5倍、来期予想PER:11.5倍、来期予想EPS成長率:-7%
Fモデルによる理論株価:2372円(1月27日by高田悟)

●システム ディ(3804)【 新規→ 1 】
「業績回復見通し、中期展望に明るさ」
過去、業績の季節性の高さや予想の不透明性、株式数が少ないこと、などから株価の変動性は大きかったが、収益、財務の諸指標からみると、基本的には割安感がある。ここにきて主力事業、新規事業とも主力ソフトウェア製品の大がかりな開発はほぼ完了し、着実な収穫期に入るステージに差しかかったと判断される。このため、投資評価[1]からスタートする。
予想ROE:13.8% PBR:1.0倍、来期予想PER:5.7倍、来期予想EPS成長率:15%
Fモデルによる理論株価:1081円(1月28日by杉山 勝彦)

●トランザクション(7818)【 2+→ 1 】
「16/8期1Q業績は好調」
16/8期1Q(9-11月)業績は、売上高は前年同期比1.7%増に留まったものの、営業利益は同17.2%増と好調であった。売上高が伸び悩んだ要因は、前期末に利益率の低いシーズン商材とモバイル周辺製品の卸売から撤退したことによる。電子タバコ事業は渋谷スペイン坂の店舗販売が好調。出店費用を1年以内に回収できる見込みが立ったので、2号店を新宿駅東口に本日(1/29)オープンする。
予想ROE:13.0% PBR:2.4倍、来期予想PER:14.5倍、来期予想EPS成長率:16%
Fモデルによる理論株価:534円(1月29日by藤根 靖晃)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

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