今週の注目レポート (11月13日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●横河電機(6841)【 2+→2+ 】
「通期会社計画は据え置きだが、TIW予想を小幅修正」
16/3期2Q累計(4-9月)業績は、売上2,021億円(前年同期比10%増)、営業利益204億円(同99%増)となり、営業利益は過去最高を更新した。主力の制御で国内や中東を中心に設備更新や運用・保守サービス需要が順調に伸びたことに円安効果も加わり、収益が大きく増加した。
予想ROE:10.8% PBR:1.6倍、来期予想PER:14.4倍、来期予想EPS成長率:6%
Fモデルによる理論株価:1513円(11月9日by服部隆生)

●マツダ(7261)【1 →1 】
「上期販売台数は過去最高、商品力主導による成長が続く」
上期の営業利益は前年同期比21%増の1,258億円。グローバル販売台数が前年同期比14%増の764千台と過去最高となった。
通期営業利益予想は200億円上方修正。目標株価は3,200円(16/3 期TIW予想PER12.4倍、過去3期の実績PER高値平均を考慮)程度 とする。
予想ROE:15.5% PBR:1.6倍、来期予想PER:8.8倍、来期予想EPS成長率:7%
Fモデルによる理論株価:3732円(11月9日by高田悟)

●富士重工業(7270)【 1→1 】
「販売台数、売上、利益の全てで過去最高が続く」
16/3期上期(4-9月)は連結販売台数、売上高、各段階利益がともに過去最高。引き続き商品力主導による業績向上のモメンタムが強い。
来期以降も増益基調、高収益維持が見込めるため強気を維持。目標株価は16/3期TIW予想PERで13倍程度の水準は成長銘柄として妥当であると考え6,300円とする。
予想ROE:29.4% PBR:3.3倍、来期予想PER:9.8倍、来期予想EPS成長率:6%
Fモデルによる理論株価:7581円(11月12日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。