今週の注目レポート (7月31日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●日本電産(6594)【2+ → 2+】
「新規領域の収益貢献加速に期待が高まる」
16/3期1Q(4-6月)業績は、売上2,850億円(前年同期比19%増)、営業利益310億円(同24%増)。売上・利益ともに過去最高を再び更新した。HDD市場は弱含みで推移する中で、新規領域が着実に立ち上がり、収益貢献し始めるポジティブな進捗とTIWでは捉えている。通期の会社業績予想は据え置かれているが、もう一段の上乗せ余地が高まったと見て、TIW通期予想を今回引き上げた。
予想ROE:12.4% PBR:4.1倍、来期予想PER:26.9倍、来期予想EPS成長率:15%
Fモデルによる理論株価:5313円 (7月27日by 服部隆生)
●日産自動車(7201)【2+ → 2+】
「日本を除く各地域で販売は堅調、中国への懸念後退が待たれる」
1Qの営業利益は前年同期比58%増の1,937億円となった。グローバル販売台数は同4.4%増の1,294千台となった。北米、中国、欧州で大きく伸ばし日本の悪化を吸収した。台数・構成改善、円安、コスト改善効果で費用増を吸収した。
予想ROE:10.0% PBR:1.0倍、来期予想PER:8.6倍、来期予想EPS成長率:12%
Fモデルによる理論株価:1456円 (7月30日by高田悟)
●マツダ(7261)【1 → 1】
「販売を大幅に伸ばす、減益とはいえ1Qの計画遂行は良好」
16/3期1Q(4-6月)決算を発表。減益とはいえ、減益幅は想定以下で会社上期営業利益計画の56%を遂行し、1Qは順調な発進になったと言えよう。1Qの順調な進捗、為替の計画前提より円安方向での推移、投入新型車好調、などから通期で会社計画過達を予想。
予想ROE:15.0% PBR:1.6倍、来期予想PER:9.2倍、来期予想EPS成長率:5%
Fモデルによる理論株価:3317円 (7月31日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。