今週の注目レポート (6月12日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●東プレ(5975)【1 → 1】
「プレスで先行費用が重いが受注はプレス、冷凍車ともに好調」
15/3期は2%営業減益。販売台数が過去最高となるなど冷凍車好調もプレスでの中国、メキシコ工場立上げなどによる先行費用増が響いた。
会社営業利益計画は13億円過達。冷凍車及びプレス北米の想定以上の好調に加え、順調な新拠点の立上がりなどが寄与。堅調な株価にはなお上昇余地あり、「1」を継続。
予想ROE:9.0% PBR:1.1倍、来期予想PER:10.3倍、来期予想EPS成長率:10%
Fモデルによる理論株価:3150円 (6月8日by 高田悟 )

●アインファーマシーズ(9627)【2+ → 2+】
「調剤薬局の再編が進む中、M&Aによる成長余地大」
15/4期は前期比10.4%増収、同13.2%営業増益。売上高は物販事業が低調であったため期初計画をやや下回ったが、利益は計画を約1割上回って着地。増収の主要因は調剤薬局店舗網の拡大(当期中、M&Aを含め159店出店、閉店21店により138店増で計754店)。16/4期会社計画は前期比16.2%増収、17.0%営業増益。
予想ROE:13.1% PBR:3.0倍、来期予想PER:19.2倍、来期予想EPS成長率:7%
Fモデルによる理論株価:3147円(6月10日by 森田青平)

●ヤマハ発動機(7272)【1 → 1】
「先進国で挽回が本格化し、新興国では収益体質改善が進む」
1Qの営業利益は前年同期比58%増の348億円となった。欧米での二輪車販売台数増、米国での船外機大型化などによる増収効果、新興国での原価改善、円安が大幅増益に寄与。1Qは非公表の会社計画を若干上回ったもようで順調に発進した。
予想ROE:15.7% PBR:2.20倍、来期予想PER:10.1倍、来期予想EPS成長率:25%
Fモデルによる理論株価:3518円 (6月12日by高田悟 )

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。