今週の注目レポート (5月29日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●太平洋工業(7250)【 1 → 1 】
「16/3期は攻めに転じ先行費用が嵩む中での踊り場と考える」
15/3期は計画を上回る2桁営業増益、過去最高益を更新し着地した。
15/3期の年間配当予想を引き上げ、説明会では未定としている16/3期配当に関しても基本的には株主還元強化を図る意欲があることを示した、などがポジティブ。
予想ROE:8.0% PBR:0.8倍、来期予想PER: 8.8倍、来期予想EPS成長率:7%
Fモデルによる理論株価:1629円 (5月28日 by高田悟)
●VTホールディングス(7593)【 2+ → 2+ 】
「悪条件が重なった前期から営業段階2桁の増益を計画」
15/3期は前期比27%営業減益。消費増税影響などによる新車、中古車の販売台数減、車検対象台数が少ない周期に当たったことによるサービス部門粗利益率低下などが影響。16/3期は悪条件が重なった前期から各部門で回復を図り、前期新規連結の貢献拡大などにより2桁営業増益を計画。
予想ROE:14.8% PBR:2.5倍、来期予想PER: 13.4倍、来期予想EPS成長率:17%
Fモデルによる理論株価:565円 (5月25日 by高田悟)
●アサンテ(6073)【新規 → 2+ 】
「消費マインドの改善傾向を受け、業績は安定成長軌道を取り戻そう」
15/3期決算は前期比2%減収、11%営業減益。2月13日の業績予想下方修正値は若干上回って着地した。特に下期が苦戦した。前年下期の水準が消費増税前の駆け込み需要で高かった反動や、台風などの天候不順の影響があったことによる。16/3期会社業績予想は前期比10%増、13%営業増益。
予想ROE:16.0% PBR:2.0倍、来期予想PER: 9.9倍、来期予想EPS成長率:14%
Fモデルによる理論株価:2272円 (5月27日 by堀部吉胤)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。