今週の注目レポート (5月8日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

 

 

●日信工業(7230)【  2+→ 2+ 】
「営業利益実質横ばいの会社計画は保守的な印象」
15/3期は前期比9%営業減益。国内で回生協調ブレーキや北米でのRTC(リアトーコントロール)などメカトロ製品伸長も国内及びタイでのホンダ(7267、以下ホンダ)向け四輪車用部品
の減、ブラジルでの一過性費用などが響き減益。会社営業利益計画は15.8億円上振れ。為替影響上振れや品質関連費用が想定以下に止まったことなどが寄与した。
予想ROE:8.6% PBR:1.0倍、来期予想PER:10.0倍、来期予想EPS成長率:11%
Fモデルによる理論株価:3022円 (5月7日 by 高田悟)

●三菱電機(6503)【 2+ →2+  】
「産メカ以外の収益力も高まり収益安定化が進展」
15/3期業績は、売上4兆3,230億円(前期比7%増)、営業利益3,176億円(同35%増)。営業利益は計画を上ぶれ7年ぶりに過去最高値を更新したが、想定比円安に加えて、海外の昇降機
などが強含みで推移したことが背景にある。収益の柱である産メカが5割近い営業増益となった他、情報通信システムや電子デバイスの利益も大きく伸長。
予想ROE:11.5% PBR:1.8倍、来期予想PER:13.6倍、来期予想EPS成長率:7%
Fモデルによる理論株価:1578円 (5月7日 by服部隆生)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。