今週の注目レポート (2月20日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

 

●スタートトゥデイ(3092)【 2→ 2+ 】
「予約販売・セール共に好調、トレンド変化背景に成長継続に期待 」
15/3期3Q累計(4-12月)業績は、売上高が292億円(前年同期比+5%)、営業利益が106億円(同+23%)の増収増益。出店ショップ数及び利用者数の増加に伴う商品取扱高の拡大が継続。秋冬物の予約販売が好調であったのに加え、セールを前倒しして実施したショップが多かったことから商品取扱高が伸びたもよう。
予想ROE:35.8% PBR:12.5倍、来期予想PER:29.7倍、来期予想EPS成長率:13% Fモデルによる理論株価:1,410円 (2月16日 by 糸井正和)

 

●シスメックス(6869)【 2+→ 2+ 】
「来期も海外の伸び・試薬の拡販で高成長継続を予想」
15/3期3Q累計(4-12月)は前年同期比20%増収、42%営業増益、為替影響を除く実質でも2桁増収増益であった。主力の血球計数分野で高付加価値のXNシリーズが好調な他、高採算の試薬が順調に伸びたことに加え、円安も収益性向上に寄与。会社側は通期業績見通しを据え置いている。しかし、4Q(1-3月)で特に減速が見えている訳でもなく、通期業績は超過達成できる公算が高く、TIW予想を再度引き上げる。
予想ROE:16.0%、PBR:6.8倍、来期予想PER:36.3倍、来期予想EPS成長率:17% Fモデルによる理論株価:2,285円 (2月16日 by服部隆生)

 

●住友ゴム工業(5110) 【 2+→ 2+ 】
「海外伸長、価格下落影響緩和などにより増益を見込む会社計画はポジティブ」
14/12期の営業利益は前期比12%増の862億円となった。国内外でのタイヤ販売増、原材料安効果、円安影響などで競争激化に伴う価格下落影響を吸収し過去最高を更新。会社通期営業利益計画を想定以上の原材料安効果や固定費・経費の削減から22 億円上回り着地。
予想ROE:12.7%、PBR:1.3倍、来期予想PER:8.5倍、来期予想EPS成長率:10% Fモデルによる理論株価:2,788円 (2月20日 by高田悟)

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。