今週の注目レポート (1月30日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

 

●エービーシー・マート(2670)
「女性向けスニーカー好調、スポーツ需要併せてトレンド継続に期待」

15/2期3Q累計(3-11月)業績は、売上高が1,580億円(前年同期比 +15%)の大幅増収、営業利益が320億円(同+23%)の増益。秋冬向け素材のスニーカーが、女性向けに好評。一方で円安に加え非PB比率の拡大で、利益率が低下した。同社は当面、現状の戦略を維持する方針。来期(16/2期)については、新規出店ペースを再加速する計画。

予想ROE:17.1%、PBR:2.9倍、来期予想PER:14.2倍、来期予想EPS成長率:14%
(1月29日 by 糸井正和)

 

●ユタカ技研(7229)
「北米および中国の収益が大きく改善、先行費用が嵩む中業績は堅調」

3Q累計の営業利益は前年同期比9%増の85.9億円となった。北米、中国での数量増効果、円安効果などで国内およびタイ悪化影響、先行費用増を吸収し増益。 16/3期以降は国内底入れ、海外でのホンダ台数増、国内生産性向上、投資一段落、などによる増益基調を予想。

予想ROE:10.2%、PBR:0.6倍、来期予想PER:5.0倍、来期予想EPS成長率:13%
(1月30日 by 高田 悟)

 

●小糸製作所(7276)
「受注豊富、ヘッドランプLED化などから全地域で増益」

3Q累計の営業利益は前年同期比44%増の424億円となった。海外各地域での日系および欧米メーカー向け受注増、ヘッドランプLED 化による単価アップ、円安などから大幅増収となり、数量増効果と北米収益の好転などから大幅増益。会社は通期営業利益予想を30億円上方修正。TIWの従来予想を10億円上回るレベルへ通期着地予想を引き上げ。TIW予想も一旦、会社計画並みへ引き上げる。

予想ROE:14.8%、PBR:2.2倍、来期予想PER:13.8倍、来期予想EPS成長率:13%
(1月30日 by 高田 悟)

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。