今週の注目レポート (12月5日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●東京精密(7729)
「半導体製造装置・計測装置とも堅調継続。市場の注目の高まりに期待」
今回の好決算を受けて、足下では市場全体を上回るパフォーマンスを見せている。市場の注目から外れて低バリュエーションのまま放置されていた同社株に、再度フォーカスが当たったと言える。業績改善の継続で更に見直しが進む可能性は十分に考えられると見て、株価パフォーマンス予想を一段階引き上げる。
予想ROE:11.5%、PBR:1.4倍、来期予想PER:10.8倍、来期予想EPS成長率:+11%
(12月1日 by 糸井 正和)
●カルソニックカンセイ(7248)
「日産生産台数下方修正も会社は利益計画を据え置く。依然割安感が強い」
下期(10-3月)は日産の生産が従来想定を下回る影響を想定以上の円安効果と合理化で補う構図で会社は期初の通期利益計画を据え置く。TIWは円安加速を考慮、過達を予想。 2016/3期は前半は円安効果が見込める、通期では日産の海外生産拡大、日産外への拡販および合理化進展による2桁営業増益をTIWは予想。
予想ROE:11.6%、PBR:1.0倍、来期予想PER:7.1倍、来期予想EPS成長率:+15%
(12月3日 by 高田 悟)
●東プレ (5975)
「プレスで成長費用先行も高収益を維持。冷凍車が好調」
(1)上期の営業利益率は10.9%、国内外で先行費用が重く、国内で雪害費用を受ける中での高収益確保が評価できる。(2)冷凍車はシェアアップが続いており需要堅調見込みと商品力から一段の伸長が期待できる。(3)プレスは豊富な受注を背景とした海外での新工場稼動ラッシュから当面先行費用が重いが国内軽向けビジネスも含め伸び余地は高い、など収益力の高さと成長余地を踏まえると株価に割安感が強い。
予想ROE:9.3%、PBR:0.9倍、来期予想PER:9.5倍、来期予想EPS成長率:▲1%
(12月4日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。