今週の注目レポート (11月28日)

2014/11/28

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

 

●VTホールディングス (7593)
「悪条件が重なった上期が業績の底になろう」

織り込んでいたとはいえ、消費増税影響が想定以上となり会社は10月 30日に期初公表の通期計画を営業利益で23億円下方修正。今期は減益での着地を予想。会社従来計画割れを見込んでいたTIW予想は今般、会社計画修正を妥当と見て会社計画並みに下方修正する。

予想ROE:15.5%、PBR:1.7倍、来期予想PER:8.3倍、来期予想EPS成長率:+23%
(11月25日 by 高田 悟)

 

●NOK (7240)
「シールは海外が好調。電子機器部品は歩留り向上から大幅に改善」

中間時点で会社は通期営業利益計画を期初から105億円上方修正。 TIWは過達を予想。会社下期(4-3月)為替前提1米ドル100円を大幅に上回る円安、電子機器部品におき歩留り改善がさらに望めるもよう、計画全般の保守性などを考慮。

予想ROE:10.2%、PBR:1.4倍、来期予想PER:12.8倍、来期予想EPS成長率:+9%
(11月26日 by 高田 悟)

 

●東洋ゴム工業 (5105)
「主要北米好調に加え、原材料安、円安加速から見通しは良好」

下期(7-12月)営業利益計画の52%を第3四半期に遂行。期末にかけ会社計画前提より円安、原材料安が見込めるため、TIWは据え置かれた会社計画以上での通期着地を予想。 2016年3月期には上期(1-6月)は乗用車用タイヤ比重増による構成悪化が見込まれるが足元の円安加速、原材料安進行が追い風。下期は北米供給力向上が貢献。通期で増益を予想。

予想ROE:18.0%、PBR:1.9倍、来期予想PER:9.3倍、来期予想EPS成長率:+11%
(11月28日 by 高田 悟) 

 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。