今週の注目レポート (11月14日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●ヤマハ発動機(7272)
「二輪車、マリン、特機・その他のすべての事業におき収益が拡大」
来期以降も増益基調持続を予想。(1)主要新興国二輪事業においてプラットフォーム共通化や調達先の大幅削減効果本格化を予想、(2)巻き返しを図る先進国事業は二輪、マリン、特機事業における新商品ヒットやラインナップ強化により一段と上向く公算が大きい、などによる。
予想ROE:14.1%、PBR:1.9倍、来期予想PER:12.1倍、来期予想EPS成長率:+10%
(11月10日 by 高田 悟)
●日産自動車(7201)
「中国鈍化も北米堅調から事業は順調、海外各地域でシェアを伸ばす」
通期利益計画は中国や中南米苦戦などからグローバル販売台数予想を下方修正。一方で対ドルでの為替前提を円安方向に修正。台数減の影響と為替及ぶコスト削減のプラスの相殺を想定し従来予想を据え置く。TIWは為替円安傾向持続と計画策定の慎重さなどを踏まえ計画過達を予想。
予想ROE:9.4%、PBR:1.0倍、来期予想PER:7.9倍、来期予想EPS成長率:+28%
(11月10日 by 高田 悟)
●トヨタ自動車(7203)
「北米、アジアなど主要海外地域におき収益体質改善が顕著」
5日公表の上期決算においては販売台数減のアジアで増益、台数増の北米においても台数増効果以上の増益(営業利益は前年の約1.5 倍)が観察でき、海外で収益体質強化が着実に進んだことの証左となり、全体で台数横ばいながら増益を確保した点がポジティブ。通期は修正後会社計画は超過達成が見込める。
予想ROE:13.5%、PBR:1.4倍、来期予想PER:9.2倍、来期予想EPS成長率:11%
(11月14日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。