今週の注目レポート (8月22日)

2014/08/22

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

●ユタカ技研(7229)
「想定された日本の悪化を北米、中国伸長で補い第1四半期は順調に発進。株価見通しは強気を維持」

第1四半期の営業利益は前年同期比3%増の25.9億円となった。日本、タイの悪化を北米、中国の増収で補い同6%の増収。日本の減益及びタイの悪化や円高/アジア通貨安によるアジアの減益を北米と中国の増益で補い微増益だが増益で着地。なお、上期会社営業利益計画の 54%を遂行し第1四半期は順調に発進。

予想ROE:10.2%、PBR:0.6倍、来期予想PER:4.8倍、来期予想EPS成長率:+13%
(8月18日 by 高田 悟)

 

●小糸製作所(7276)
「国内外そろって受注は好調。会社計画は再度上方修正の公算が大きい。株価見通しは強気を維持」

今回の計画上方修正は第1四半期実績の反映に止めており第2四半期(7-9月)以降は期初会社想定が基本的に据え置かれた。第2四半期以降の会社為替前提(1米ドル95.0円、1ユーロ120.0円)が保守的、主要北米及び中国が市場、受注ともに好調、などからTIWは上方修正後の会社計画超過達成を予想。

予想ROE:13.4%、PBR:2.1倍、来期予想PER:12.2倍、来期予想EPS成長率:+14%
(8月21日 by 高田 悟)

 

●椿本チエイン(6371)
「第1四半期、売上高は過去最高、大幅営業増益となり順調な発進。株価見通しは強気を維持」

チェーン、精機の7月受注は第1四半期の水準を上回ったもよう。自動車部品受注は好調が持続。マテハンは期末伸長の季節性から上期は優に会社計画過達が見込めよう。会社の保守的な為替前提から通期でも会社計画超過達成が見込めるとの見方に変化なし。順調な第1四半期の発進から従来のTIW予想は今般上方修正。

予想ROE:9.7%、PBR:1.4倍、来期予想PER:12.7倍、来期予想EPS成長率:+5%
(8月22日 by 高田 悟) 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。