今週の注目レポート (8月15日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●サンデン (6444)
「第1四半期は主力自動車機器が大幅増益で発進。上期利益計画を早くも達成。株価見通しは強気に引上げる」
会社上期営業利益計画25億円を第1四半期で達成。アジア堅調、原価低減の順調な進捗などから自動車機器が社内想定を上回ったもよう。例年、季節性から自動車機器第2四半期(7-9月)業績は第1 四半期に比べ落ちる、CVS向け大型受注が一段落する、などから第2 四半期は鈍化が予想される。しかし、赤字は見込み難く会社計画は今後上方修正が予想される。順調な発進を踏まえ従来のTIW通期営業利益予想は今般5億円上方修正。
予想ROE:8.8%、PBR:1.3倍、来期予想PER:8.0倍、来期予想EPS成長率:+77%
(8月11日 by 高田 悟)
●東プレ (5975)
「海外工場立ち上げ費用が先行する局面で第1四半期は高収益を確保。株価見通しは強気を維持」
上期営業利益計画の55%を1Qに遂行し好発進。足元、国内、中国において同社製品搭載主要車種の売れ行きが今一という面はあるが、主要北米におけるプレス関連製品受注及び冷凍車受注の好調から上期・通期会社計画過達を予想。
予想ROE:8.2%、PBR:0.8倍、来期予想PER:9.3倍、来期予想EPS成長率:+3%
(8月12日 by 高田 悟)
●東洋ゴム工業 (5105)
「北米好調に変化なし。上方修正後の会社計画には上ブレ余地があろう。株価見通しは強気を維持」
第2四半期累計は計画未達となったが、冷静に考えれば過去最高益で着地し、期初予想は上回っていることに加え、通期利益計画及び年間配当予想の上方修正はポジティブ。上方修正後の会社計画にはさらに上ブレ余地がある。
予想ROE:17.9%、PBR:1.5倍、来期予想PER:6.7倍、来期予想EPS成長率:+14%
(8月13日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。