今週の注目レポート (8月8日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●マツダ (7261) 【1 →1 】
「第1四半期は台数増と構成改善により大幅増益となり順調に発進。株価見通しは強気を維持」
第1四半期に上期営業利益計画の56%を既に遂行。為替の会社通期計画前提1米ドル100円、1ユーロ135円より円安推移、本年1月から量産開始のメキシコ工場の順調な稼動などを踏まえると会社上期、通期利益計画は据え置かれているが今後上方修正の公算が大きいと考える。
予想ROE:20.5%、PBR:2.2倍、来期予想PER:9.0倍、来期予想EPS成長率:+1% Fモデルによる理論株価:3,203円
(8月4日 by 高田 悟)
●いすゞ自動車 (7202) 【2+ →1 】
「第1四半期を底とした業績回復が見込めよう。株価見通しは強気に引上げ」
第1四半期に上期営業利益計画の53%を遂行。加えて、タイではLCV (主にピックアップトラック)派成車の輸出が順調に立ち上がり、国内需要はまだ低迷も輸出を含めればLCV出荷は上向くもよう、7月からトラック生産が再開した、日本国内のトラック需要が堅調、など第2四半期以降好材料多くTIWは従来どおり通期会社計画過達を予想。
予想ROE:14.6%、PBR:1.9倍、来期予想PER:10.2倍、来期予想EPS成長率:+13% Fモデルによる理論株価:887円
(8月5日 by 高田 悟)
●ヤマハ発動機 (7272) 【1 →1 】
「先進国事業回復が顕著となり一段の収益向上が見込めよう。株価見通しは強気を維持」
会社は通期営業利益計画を当初予想から80億円上方修正。新興国一部市場で二輪車販売見通しが悪化したが、従来想定以上に先進国二輪車事業の回復、船外機における構成改善が見込めることによる。TIW営業利益予想も従来予想比35億円上方修正。会社より円安水準に下期為替前提を設定し会社新計画超過達成を予想。
予想ROE:12.0%、PBR:1.7倍、来期予想PER:10.4倍、来期予想EPS成長率:+25% Fモデルによる理論株価:2,155円
(8月7日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。