今週の注目レポート (7月18日)

2014/07/22

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

●ブリヂストン(5108) 【2+ → 2+】
「業績は堅調だが鉱山用超大型タイヤ低調が懸念として残る。株価見通しはアウトパフォームを維持」

超大型タイヤ低迷から戦略商品の会社販売見通しには過大感があるが、円安持続、天然ゴム安持続、乗用車用市販用タイヤ回復傾向、価格低下圧力緩和、上期の会社計画過達見込み、などから会社計画過達を見込んだ14年12月期TIW通期予想は現時点では据え置く。

予想ROE:15.1%、PBR:1.7倍、来期予想PER:9.0倍、来期予想EPS成長率:+9% Fモデルによる理論株価:5,098円
(7月16日 by 高田 悟)

 

●富士重工業(7270) 【1 → 1 】
「第1四半期は順調に発進したと見る。商品力主導による成長が持続。株価見通しは強気を維持」

7月17日付け日本経済新新聞は同社の15年3月期第1四半期(4-6月)の営業利益が北米における販売好調などにより前年同期比 15%増の800億円程度となり、第1四半期としては過去最高となったようだと報じた。市場コンセンサス、TIW予想805億円に沿う線であり、この報道の市場影響は限定的と考える。

予想ROE:24.3%、PBR:3.0倍、来期予想PER:9.5倍、来期予想EPS成長率:+4% Fモデルによる理論株価:3,735円
(7月17日 by 高田 悟)

 

●グラファイトデザイン(7847) 【1 → 1 】
「株価上昇ポテンシャルは極めて大きい。株価見通しは強気を維持」

14年5月末現在の純現預金(現預金-有利子負債)22億円であり、時価総額の約半分のウエイトを占める。売上、利益は下期にウエイトが高いことから当面は模様眺めの展開が予想されるが、良好な業績が確認されるのを受けて水準訂正が見込める。15年2月期中に累損が一掃される見通しであるが、その後の配当政策が注目されよう。

予想ROE:17.3%、PBR:1.3倍、来期予想PER:6.6倍、来期予想EPS成長率:▲3% Fモデルによる理論株価:1,640円
(7月18日 by 藤根 靖晃 )

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。