今週の注目レポート (4月11日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。
●国際計測器 (7722) 【 1 → 1 】
「豊富な受注残を背景に15年3月期も引続き増収増益を予想。株価見通しは強気を維持」
現在の株価は、15年3月期TIW予想PERが10倍強、予想配当利回りも 3%超の水準で、依然として割安感がある。15年3月期は前年の中国のタイヤメーカー向けの案件集中も一巡し、巡航速度の成長に戻る公算が高いと考えるものの、中期的にはバランシングマシンの世界市場での伸びに加えて、電気サーボモータ式試験機の今後の拡大が収益成長を牽引するシナリオが描ける。
予想ROE:18.0%、PBR:2.2倍、来期予想PER: 10.8倍、来期予想EPS成長率:+7% Fモデルによる理論株価:1,506円
(4月7日 by 服部 隆生)
●フロイント産業(6312) 【 2+ → 1 】
「15年2月期会社計画は予想の下限。株価は売られすぎの様相が強い。株価見通しをポジティブに引き上げる」
上期は業績面での好材料が見込み難いことから短期の株価回復は期待できないものの、悪材料は出尽くしたと観ている。中期投資家には魅力的な株価水準であり、評価をポジティブ「1」に引き上げる。
予想ROE:7.7%、PBR:1.0倍、来期予想PER: 10.9倍、来期予想EPS成長率:+10% Fモデルによる理論株価:1,895円
(4月10日 by 藤根 靖晃)
●ヤマハ発動機 (7272) 【 1 → 1 】
「第1四半期は順調な発進になったと予想。株価は依然割安と考える。株価見通しは強気を維持」
第1四半期は販売概ね堅調に加え、会社想定よりも為替円安推移から非公表の会社計画を若干上回ったと見る。先進国市場で投入の新型二輪の好調、ブラジルでの二輪新セグメントでの攻勢、主要インドネシアでの二輪販売堅調と通貨安一服、船外機などの主戦場である米国景気回復、円安持続、など足元の状況を踏まえると上期も好業績が見込めそうだ。
予想ROE:11.3%、PBR:1.5倍、来期予想PER: 9.0倍、来期予想EPS成長率:+32% Fモデルによる理論株価:2,056円
(4月11日 by 高田 悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。