今週の注目レポート (4月4日)

2014/04/04

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

●VTホールディングス (7593) 【 1 → 1 】
「新規M&Aを実施。株価見通しは強気を維持」

今回の買収を踏まえTIW営業利益予想は15年3月期を従来107億円 →108.5億円、16年3月期を同112.5億円→114.5億円へそれぞれ上方修正。15年3月期はホンダ系、日産系とも前期投入の売れ筋小型車、軽自動車が年度フル寄与となるため新車部門堅調が想定され、加えて新車以外の部門底上げとM&A貢献で営業過去最高益が見込まれる。

予想ROE:22.0%、PBR: 2.8倍、来期予想PER: 10.7倍、来期予想EPS成長率:+21% Fモデルによる理論株価:707円
(4月2日 by 高田 悟)

 

●ミツバ (7280) 【 1 → 1 】
「15年3月期も増益を予想。成長局面入りの見方に変化なし。 株価見通しは強気を維持」

終わった14年3月期着地は会社計画以上を予想、15年3月期も営業最高益更新を予想。また連結での体質改善、四輪向けでの製品拡販進捗、海外供給力拡大、取引先海外販売伸長などにより中期的な成長局面に入ったと見る。15年3月期TIW予想PER6.9倍は成長性から見て割安感が強い。

予想ROE:10.2%、PBR: 1.5倍、来期予想PER: 6.9倍、来期予想EPS成長率:+120% Fモデルによる理論株価:3,000円
(4月3日 by 高田 悟)

 

●富士重工業(7270) 【 1 → 1 】
「米国、中国2大市場で販売は好調。15年3月期も過去最高益更新が 見込めよう。株価見通しは強気を維持」

同社は4月3日に、終わった13年度の米国、カナダ、中国小売販売が過去最高を記録したと発表。因みに、米国は5年連続過去最高を更新。先進国市場及び中国での商品力をベースとした展開による台数増により15年3月期以降も高収益持続が見込めるとの見方に変化なく、 15年3月期TIW予想PER10.6倍など指標面も割安から強気の見方を継続する。

予想ROE:26.2%、PBR:3.0倍、来期予想PER: 10.6倍、来期予想EPS成長率:+9% Fモデルによる理論株価:4,109円
(4月4日 by 高田 悟) 

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。