今週の注目レポート (8月2日)

2013/08/02

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄を3銘柄ピックアップします。

ショーワ(7274)
14/3期1Qを受け、同社は上期計画を上方修正、通期計画は据え置いた。販売環境に変化はなく、通期会社計画を上回る着地となる公算が大きいだろう。課題である四輪向け製品の収益性の回復がはやいことを確認できた点も好材料。今後は、EPS(電動パワステアリング)など四輪向け製品の採算向上が収益拡大を牽引するとのTIWシナリオが現実味を帯びてきた。
ROE 9.86%、PBR 1.15倍、来期予想PER 8.4倍、来期予想EPS成長率37%
〔7月31日、担当:高田 悟、Analyst Impression  1→1〕

積水ハウス(1928)
14/1期業績は、戸建住宅と賃貸住宅の好調を主因に上方修正の可能性が高いだろう。TIWでは営業利益は会社予想を100億円上回ると予想。景気減速が懸念される中国における富裕層向けマンションやタウンハウス開発などの投資残高が4月末で1,053億円あり、今秋から開始される販売が順調に進捗することで、投資家の不安払拭が期待できる。
ROE 8.00%、PBR 1.02倍、来期予想PER 10.8倍、来期予想EPS成長率16%
〔8月1日、担当:堀部 吉胤、Analyst Impression  2→2+〕

富士重工業(7270)
1Q決算を受け強気の見方に変更。(1)1Qとしては過去最高販売台数を更新し営業利益過去最高を確保、通期では同社の修正計画を上回る公算が高い。(2)15/3期以降は日米での能増、「レガシィ」新型導入費用などから増益率鈍化が想定される。しかし、差別化、強い商品力をベースに台数増と構成良化による順調な業績拡大が期待できる。(3)成長性からみてバリュエーションに割安感がある。
ROE 21.02%、PBR 3.10倍、来期予想PER 12.2倍、来期予想EPS成長率7%
〔8月2日、担当:高田 悟、Analyst Impression  2+→1〕

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。

こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。
※「アナリスト・インプレッション」に関する説明はこちらをご覧下さい。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。