今週の注目レポート (10月18日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。


●パーク24(4666)【 1→1】

「主要タイムズパーキング売上高は前年を上回る水準での推移が続く(速報)」
15日発表の同社月次速報数値によれば9月のタイムズパーキング売上高は前年同期比109.1%となり、8月の同108.9%に続き前年を確り上回った。4Q(8-10月)に入っても3Q累計(11-7月)までに続き中核の駐車場事業国内においてタイムズパーキングの売上は前年を上回る水準で推移している。また、9月は新規開発が179件、解約が55件で新規開発は11カ月間累計で1,354件となり年度目標1,500件に対し順調に推移している。そして、成長事業のモビリティ事業に関しては9月のタイムズカーの1台当たりの利用料は前年同月より伸長しているとし、タイムズカータイムズ車両数は68,889台、会員数は前月より62千人増加の2,975千人になったとした。また、収益性改善が課題である駐車場事業海外(1カ月遅れで連結、8月の状況)に関しては英国では駐車場の稼働が緩やかに回復しており、豪州での駐車場の稼働は漸増しているとした。
予想ROE:30.8% PBR:4.2倍、来期予想PER:13.0倍、来期予想EPS成長率:15%
株価(10/18終値):1,854円 Fモデルによる理論株価:2010円(10月16日by高田悟)


●ビザスク(4490)【 2+→2+】

「上期2ケタ増収黒転と回復基調、株価に割安感あり」
投資評価「2+(Outperform)」を継続する。TIW業績予想は、前回に同じ。株価指標面からみて割安感があるものと判断する。25/2期上期(3~8月)の連結業績は、営業収益4,935百万円(前年同期比14%増)、営業利益582百万円(前年同期は129百万円の損失)となった。25/2期通期の会社予想は、据え置かれた。上期業績は、概ね想定どおりとなったもよう。利益面での進捗率は高いが、各種施策に係るコストは、もとより下期に偏重しているとした。グローバル展開も適宜推進。2020年4月にはシンガポールにおいて子会社を設立。2021年11月には、米Colemanを買収している。
予想ROE:107.7% PBR:28.4倍、来期予想PER:15.0倍、来期予想EPS成長率:19%
株価(10/18終値):1,240円 Fモデルによる理論株価:959円(10月17日by岩元泰晶)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。