今週の注目レポート (4月26日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●NOK(7240)【 2+→2+】
「資本効率向上に向けた取り組みを着実に推進」
4月23日に同社は24/3期の配当予想の増配を発表した。1株当たり37.50円としていた期末配当金予想を50.00円に引き上げ、年間配当期予想を従来の1株当たり75.00円から87.50円に引き上げた。26/3期を最終年度とする中期経営計画において、株主資本配当率(DOE)を2.5%以上とする方針としている。投資有価証券売却に伴う最終利益予想の上方修正、配当予想の増配と良いニュースが続く。昨年4月の資本効率向上に向けた3カ年の資本政策及び株主方針の発表以降、着実に資本効率向上に取り組んでいることが評価できる。TIWでは24/3期着地は3Q累計までの中核シール事業の良好な計画進捗等から計画上振れを見込み、25/3期はシール事業堅調継続と電子部品事業での物量増による黒字化を想定し大幅営業増益を見込むこと、株価指標面にも割安感があることなどから投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:5.3% PBR:0.7倍、来期予想PER:13.7倍、来期予想EPS成長率:-8%
株価(4/26終値):2,267円 Fモデルによる理論株価:2231円(4月26日by高田悟 )
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。