今週の注目レポート (4月14日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●プレミアグループ(7199) 【 2+→2+】
「クレジット債権残高5,000億円を突破」
23/3期3Q累計(4-12月)決算発表以降、同社より2つの注目すべきニュースリリースがあったのでレポートする。1つは昨日4月13日の発表で、同社はオートクレジットやオートリースを中心にファイナンスサービスを提供しているが、そのクレジット債権残高が23年3月末時点で5,000億円を突破したとのことだ。また、4,000億円を突破してから過去最短のスピードで1,000億円の増加を達成したとしている。もう1つは資金調達関連のニュースである。3月20日に、同社の国内生保から5億円の長期資金の借入実行と同社子会社の保有するオートクレジット債権約63億円の流動化の実施に関し発表している。なお、資金調達の目的は将来の金利上昇リスクの軽減や、保有資産の効率的活用及び財務基盤の強化を図ることなどとしている。
予想ROE:37.0% PBR:5.1倍、来期予想PER:15.5倍、来期予想EPS成長率:-2%
株価(4/14終値):1,640円 Fモデルによる理論株価:1,434円(4月14日by高田悟)

●VTホールディングス(7593)【 2+→2+】
「子会社による岐阜県内販社の自動車販売関連事業の事業譲受を発表」
4月13日に同社は同社子会社(株)ホンダカーズ東海の事業譲受に関し発表。同子会社が本年7月1日予定で田中車輌(株)が岐阜県内で運営する自動車販売関連の全事業を授受する。今般、同子会社営業エリアの隣接地域での店舗を譲り受けることで同エリアでのシェア拡大及び事業の拡大が可能と判断したことが事業譲受の理由であるとし、また、24/3期連結決算への本件の影響は軽微であるとしている。足元の業績は堅調、株価指標面に割安感が強いことから、投資評価は「2+」を維持。
予想ROE:14.0% PBR:1.1倍、来期予想PER:6.9倍、来期予想EPS成長率:8%
株価(4/14終値):524円 Fモデルによる理論株価:830円(4月14日by高田悟)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。
算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
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