今週の注目レポート (10月22日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●大阪ソーダ(4046)【 1→1】
「更なる業績上振れに期待」
19日の上期と通期上方修正発表後、取材を行ったのでレポートする。この修正はあくまで上期とその増加分を通期に足したものである。よって、下期は見通しを変えていない。上期修正の背景は、電子材料向けや自動車関連業種を中心に想定を上回り推移したからである。具体的にはエピクロルヒドリン(基礎化学品)、合成ゴム関連、アリルエーテル類(ともに機能化学品)、である。高収益の医薬品原薬・中間体も新規グレードの採用拡大などで好調である。投資評価「1」、目標株価は22/3期業績予想の修正により7,100円へ変更する。
予想ROE:9.9% PBR:1.0倍、来期予想PER:9.3倍、来期予想EPS成長率:4%
株価(10/22終値):2,820円 Fモデルによる理論株価:5,420円(10月21日by山方秀之)
●バリュエンスホールディングス(9270)【 2+→2+】
「事業の好循環継続」
21/8期は売上高525億円(前期比38.4%増)、営業利益11億円(同85.2%増)、経常利益9億円(同57,1%増) 、純利益7億円(同137.2%増) 、と大幅増収増益で着地。但し、20/8期がコロナウイルスの影響を受けて売上を大きく減少させていたので単純な比較にはならない。同社の成長機会についての見方に変更はない。成長の循環が継続、オークション数大幅拡大の業績へのインパクトが大きい、ことを評価し成長継続とTIWはみている。但し、22/8期の打ち手にあるオークション数拡大についてはオペーレーションが問題なくついてくるのか、それに合わせた仕入が確保できるかを1Qで確認したい。よって、投資評価「2+」を維持し、1Q決算で問題ないことが確認出来れば「1」への変更を検討する。
予想ROE:11.9% PBR:5.8倍、来期予想PER:31.8倍、来期予想EPS成長率:44%
株価(10/22終値):2,886円 Fモデルによる理論株価:1,456円(10月21日by山方秀之)之)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。