今週の注目レポート (7月16日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

●ジャパンエレベーターサービスホールディングス(6544)【 2+→2+】
「エヒメエレベーターサービス(株)の子会社化を発表」
14日、同社は愛媛県松山市を拠点とし、愛媛県を中心に、1,300台以上のエレベーター等の保守管理を行うエヒメエレベーターサービス(株)の子会社化を発表した。M&Aは5月の(株)トヨタファシリティーサービスに続き今期に入り2件目(因みに前期21/3期は7件の実績)となる。9つの新拠点の今期開設とともに足元で着実に事業基盤の強化が進む。また、同社は市場シェア約1割となる保守契約台数10万台の確保(2021年3月末時点の保守契約台数は約6万7500台)を短中期的な目標としているが、同目標に向かいまた一歩前進した。
予想ROE:24.5% PBR:21.7倍、来期予想PER:67.2倍、来期予想EPS成長率:19%
株価(7/16終値):2,478円 Fモデルによる理論株価:531円(7月15日by高田悟)

●ヨコオ(6800)【 1→1】
「第3回新株予約権の権利行使が完了」
7月14日の適時開示で、同社は新規事業に向けた基盤投資や基礎研究を資金使途とし、昨年12月2日に発行した第3回新株予約権(行使価額修正条項付新株予約権[停止指定条項付])の行使が7月1日から7月14日までの新株予約権1,800個の権利行使により全て完了したことを公表した。新株予約権個数30,000個(潜在株式数3,000,000株、希薄化率[対議決権総数]14.8%)で発行された新株予約権の権利行使の影響が大きく、約半年、株価は伸び悩んだが、14日の公表でこれまでの株価の重しがなくなったといえよう。株価にはポジティブとなろう。
予想ROE:10.6% PBR:1.7倍、来期予想PER:12.6倍、来期予想EPS成長率:22%
株価(7/16終値):2,570円 Fモデルによる理論株価:3,400円(7月15日by高田悟)

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
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