今週の注目レポート (6月5日)
【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
●豊田合成(7282)【 2→2+】
「欧州・アフリカが黒字化、セーフティシステム製品及び機能部品が伸長」
20/3期の営業利益は前期比51%減の178億円となった。日本でのトヨタの生産台数増や独禁法関連損失の反動∔70億円などが増益方向に寄与した。しかし、欧州の事業整理損失影響▲216億円、コロナショックなどの影響が大きく大幅減益。なお、コロナショックによる減販影響は▲46億円に上った。この影響を除けば1月31日公表の営業利益予想210億円を若干上回って着地した。21/3期の同社予想は新型コロナ影響から見合わせる。TIWは34%営業増益を予想。トヨタ生産台数は徐々に上向くと見るが前年の8割強との前提を置いた。台数減と円高で大きな減益影響を見込むが、合理化、コスト削減に加え、20/3期の大型損失がなくなることでカバーされると見た。
予想ROE:3.8% PBR:0.9倍、来期予想PER:12.1倍、来期予想EPS成長率:87%
株価(6/5終値): 2,449 円 Fモデルによる理論株価:2,480円(6月4日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。