今週の注目レポート (11月22日)

【F’sセレクション】
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。

 

●豊田通商(8015)【 2+→1】
「アフリカ自動車販売が回復基調、通期で過去最高純利益更新が見込まれる」
20/3期上期(4-9月)決算ではアフリカでの自動車販売増加、グローバル部品・ロジスティクスでのトヨタ自動車外ビジネス拡大(トヨタの提携拡大が奏功)などによる過去最高純利益確保が評価できる。TIWでは過去最高純利益と増配を見込む通期計画は達成可能とみる。目標株価は5,150円とする。TIW20/3期予想PER12倍(実績PERの過去3決算期高値平均)程度の株価は許容可能とみる。
予想ROE:10.5% PBR:1.1倍、来期予想PER:8.4倍、来期予想EPS成長率:7%
株価(11/22終値): 3,805円 Fモデルによる理論株価:4,480円(11月18日by高田悟)

●ステップ(9795)【 2+→1】
「成長加速への期待高まる」
15日19/9期決算説明会が開催された。19/9期のポイントは、2年間の予定であった2つのプロジェクト(横浜プロジェクト※1と横浜翠嵐プロジェクト※2)が1年前倒しで達成されたことである。その結果として上位校を狙う生徒や保護者にとって塾の選択が同社にほぼ一択となったことである。ちなみに東京学芸大学付属高校の外進生合格者数は11年連続TOPを継続中である。投資評価「1」へ引き上げ、目標株価を1,900円~2,000円とする。
予想ROE:9.5% PBR:1.2倍、来期予想PER:11.1倍、来期予想EPS成長率:15%
株価(11/22終値):1,524円 Fモデルによる理論株価:2,052円(11月19日by山方秀之)

●テンポイノベーション(3484)【 1→1】
「20/3期2Qは計画線での着地。懸案の人材採用も取組み強化で挽回が見込める」
20/3期2Q決算(11/1発表)は、前年同期比で売上高+20.9%、営業利益+7.4%であった。2Qは利益が伸び悩んだように見えるが、7月のオフィス移転・増床と役員賞与の損金化の影響によるものであり、会社計画値はクリア。同社は、計画実行性が高く、当面は売上2割成長が見込める。投資評価「1」(Buy)、目標株価3,000円を継続する。
予想ROE:24.5% PBR:6.4倍、来期予想PER:21.3倍、来期予想EPS成長率:19%
株価(11/22終値):1,835円 Fモデルによる理論株価:1,203円(11月21日by藤根靖昊)

 

TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期 予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出 しております。
(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)〔http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、 さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。 ※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、 レポート発行時に算出した値です。

株式会社ティー・アイ・ダヴリュ
独立系証券リサーチ会社TIWのアナリスト陣が、株式市場における時事・トピックスや業界動向など、取材に基づいたファンダメンタル調査・分析を提供するともに、幅広い視野で捉えた新鮮な情報をお届けします。