日経平均26,000円割れまで急落…週明けどうなる?~2022年6月17日版~

2022/06/17

 

日経平均株価が、6/17(金)前場時点で、26,000円を割り込んだこともあり「これから株価はどうなるのか?」と心配な人はいますか?

先週は日経平均株価が順調に上昇し、28,000円を回復するところまで上昇しました。しかし、その勢いは先週で終わり、今週に入り日経平均株価が急落しています。

6/13(月)~6/16(木)の期間で最大5%程度の下落にとどまっていますが、6/17(金)の動き次第で、下落幅が加速するかもしれません。

そういった意味では、とても不安な気持ちで、日本株の動きを見ている個人投資家の方も多いでしょう。

そこで、私たちが日本株市場のトレンドを捉えることを目的に独自開発した「株トレンド指数」をもとに、今週の株式市場の動向と、今後の展開について考えていきましょう。

 

今週の株式市場動向


こちらをご覧ください。こちらは6/3~6/16の日経平均株価と、株トレンド指数の状況です。

※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です

株トレンド指数は、以下のような6つの指数で構成されています。

  • 天井指数…「170」付近で、相場全体の上昇トレンドが終焉する傾向
  • 底値指数…「220~420」付近で、相場全体が底値に近づき適正株価まで回復傾向
  • 押し目買い指数…30に近い水準になると押し目買い戦略が機能しやすい傾向
  • 空売り指数…「50」付近で、相場全体の上昇にブレーキが掛かる傾向
  • OVER指数…上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数
  • RISK指数…大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

これらの指数をふまえると、日経平均株価が6/13(月)~6/16(木)の期間で最大1,498円下落をした今週の株式市場は、日経平均株価と市場全体に連動性が、小さくしか見られない週でした。

そのようなこともあり、私たちのように株トレンド指数で株式市場のトレンドを判断している投資家にとっては、冷静に見ることができたが、私たち意外の投資家にとっては、冷静さを保つのが大変だったかもしれません。

なぜなら、株トレンド指数を見ると分かる通り、まだ大幅下落や暴落と表現できる状況には、至っていないからです。

例えば、暴落している動きを示す「底値指数」は、6/16(木)にようやく10台に到達したところである。最も大きく日経平均株価が下落した6/13(月)に至っては「3」と非常に小さな水準にとどまっている。

よって、ここから推測されるのは、日経平均株価を構成する銘柄の中で、寄与率の高い特定の銘柄が大きく下落し、このよな日経平均株価の推移になったということである。

今週は、私たちと違って、日経平均株価の推移から体感的にトレンドを捉えたり、%ではなく「円」でトレンドを捉えている投資家にとっては、混乱の週だったかもしれません。

6/13(月)~6/16(木)の期間で最大1,498円下落しているので、この数字だけ見てトレンドを判断すると、誤った捉え方をしてしまい、誤った行動に出てしまったかもしれません。

なお、今週の株トレンド指数の動きを見る限り、先週までは、ここから更に上昇し短期的な上昇トレンドが発生する可能性がありましたが、これが「ダマシ」であったことが分かりました。

さらに現状を詳しく理解するために、直近2ヶ月の状況を見ると、今週の株式市場は、トレンドが明確に転換されたことが分かります。

また、先週までは、更に上昇する可能性と、失速する可能性がありましたが、失速に向かったことが分かります。

これにより、先週も心配されていた部分ですが、日経平均株価を基準に見ると、長く続いているボックス圏を上抜けする動きを見せましたが、上抜けすることなく跳ね返されたと読み取れます。

更に長期間で見ると明白ですが、今週の日経平均株価の下落は、ボックス圏を下抜けするところには至っていません。

むしろ、この動きにより再び方向感がなくなり、株式市場全体の動向が難しくなったと考えられます。もちろん、下落方向に動く可能性が高いとは考えられますが、今度は、ボックス圏の下値が抵抗線となり跳ね返る可能性もあります。

また、この2ヶ月間を見ても分かるように、株トレンド指数の各指数の発生が急激に減ってしまいました。だから、日経平均株価の動きほど株式市場全体が動いないと考えられます。

よって、これから下落方向に動くことを想定しつつも、日経平均株価の動向に左右されることなく、株トレンド指数の各指数で株式市場の動向を把握していくのが良いでしょう。

そして、再び方向感が難しい時期に入りましたので、株式市場全体を上に引っ張るパワーが強まるのか、下に引っ張るパワーが強まるのかのパワーバランスをOVER指数とRISK指数で見ながら、動向を見ていくのが良いでしょう。

 

週明けのポイント


上昇の前兆や天井の前兆が読み取れる指数「OVER指数」と、大幅下落や暴落の前兆を読み取れる指数「RISK指数」をふまえると、このようなポイントが読み取れました。

※OVER指数・RISK指数は上記グラフには表記されていませんのでご注意ください

【上昇の可能性は?】
OVER指数の直近の動向を見る限り、先週までは、週明け上昇するか、上昇トレンドが発生する可能性は分からない状況であったが、60%の確率で発生する「ダマシ」であったことが確定した。

ここから大相場がくる場合は、OVER指数が一時的な休息をして、そこから一気に上昇する傾向があるが、今回は、OVER指数が失速し、株式市場を下方向に引っ張るパワーであるRISK指数が上昇している。

よって、上に引っ張るパワーであるOVER指数が株式市場全体を上に持ち上げていた期間は、ここで終わったと考えられるだろう。

また、この終わりにより、ボックス圏を上抜けすることなく、再び跳ね返されてしまったので、方向感がない推移をすると考えられるだろう。

ここで、上昇トレンドへの期待が一度終焉したので、ここからはRISK指数の動きに着目すると良いであろう。

 

【下落の可能性は?】
RISK指数の直近の動向を見る限り、先週までは大幅下落や暴落のリスクが非常に小さくなったものの、再びリスクが常になる状態に入ったと考えられる。

先週までは、大きくマイナス圏を推移していたが、今週に入りプラス圏に突入した。あくまでも、6/17(金)の終値を踏まえた株トレンド指数を見てみないと分からないが、もし、ここで更に上昇することがあれば、暴落や大幅下落を想定したほうが良いだろう。

なお、先週まではOVER指数が株式市場全体を上に引っ張っていたが、今週は急転して、RISK指数が下に引っ張っている。

ただし、まだRISK指数も大きくなっていないので、均衡状態よりは、やや下落方向へのパワーが強くなっていると考えられるだろう。

過去の動向をふまえると、暴落や大幅下落が起きるときは、急ではなく、高い確率で前兆がある。その前兆になるのがRISK指数の推移なので、ここからのRISK指数を監視し、常にリスクを想定しながら投資判断していくのが良いだろう。

(※引き続き、RISK指数の監視が必須)

 

※1.こちらの分析結果はあくまでも日本株市場全体の傾向をもとにした内容です。個別株の動向と必ずしも一致するわけではありません。あくまでも市場全体の動向として、ご参考くださいませ。

※2.本記事は2022/6/9時点の株式市場の状況をもとに執筆しました。データや分析内容については、誤差が生じる場合がございます。予めご了承くださいませ。

 

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この記事を書いている人

高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ) 高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック

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