東レ<3402>5/28本決算発表。昨年から700円台での横這い状態にコロナ・ショックで急落…決算発表で株価が上昇する可能性は?
5/28に本決算発表を迎える東レ<3402>。コロナ・ショック以前の2019年は、およそ600円後半から800円前半を推移し、19年後半は700円を前後してのボックス圏内を推移していました。
しかし、コロナ・ショックにより「397.4円」の年初来安値をつけて、およそ下落前の半値近く下落しました。大きな反発がないまま現在は500円前後を推移しています。間もなく、本決算発表を迎える同社ですが、この発表で株価がどのように推移する可能性があるのでしょうか?
東レ<3402>の本決算前後の株価動向は?
東レ<3402>は、3月に年初来安値をつけてのち、100円ほど反発しましたが、それ以上もそれ以下もなく、そのまま500円を前後して横這いに推移しています。いったん下げ止まったことで、直近の25日移動平均線は、右肩下がりから現在の値動き同様、横這いで推移しており、上値が重い展開が続いています。
そのような中、間もなく決算発表を迎える同社ですが、本決算を挟んだ1ヶ月間(5月下旬~6月下旬)で、同社の株価は、例年どのような傾向が見られるのでしょうか?そのデータ分析の結果がこちらです。
※上記グラフは「シナジスタ」の独自システムによるデータ分析による結果です
2000年から2019年の株価の推移を見ると、上昇傾向が10回、下落傾向が9回、変わらずが1回見られます。この数字を見る限り、上昇傾向と下落傾向が均衡していることが分かります。また、大きく株価が変動する年も見られますが、11回は上下5%以内の変動の範囲です。
よって、大きく変動するときもあるものの、決算発表前後でそれほど大きく株価が推移しないことが読み取れます。しかしながら、10%前後~15%の変動があることは見落としてはいけない部分でしょう。
では、同社の株価は、決算発表前後でどれくらいの範囲で株価が推移することが予測されるのでしょうか?
東レ<3402>の目標株価は?
データ分析によると、ここから株価が以下のような範囲で推移することが予測されます。
【目標株価】
上値目安:528.4円
下値目安:477.3円
※2020年5/11終値509.5円を基準に計算
これまでの株価を分析結果を見る限り、上昇幅は約3.7%、下落幅は約6.3%と考えられます。よって、上値は「528.4円」、下値が「477.3円」が目標株価と考えられるでしょう。
なお、上値に到達した場合ですが、このときも引き続き75日線の下に位置することになります。反対に、下値に到達すると、これは25日移動平均線を下抜けすることになります。これをふまえると、同社の株価がここからさらに上昇し再浮上するには、まだ時間がかかると考えられるでしょう。
あくまでもこれはデータ分析の結果ですが、これまでのデータを見る限り、まだ上昇には時間がかかりそうです。また、決算発表前後の株価の変動も、それほど大きくないので、いったん様子見をする投資スタンスも選択肢の一つかもしれません。
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この記事を書いている人
高橋 佑輔(たかはし ゆうすけ)
トレード歴12年以上の現役ベテラントレーダー。2008年より開始し、過去12年間で11年利益を上げる。相場の値動きの「法則」を発見し、その法則を戦略化したシステムトレードで自己資金を運用中。12年間でたった一度負けがあっただけで、11年間安定的な成績を上げ、堅実に利益を積み上げる。高橋佑輔執筆【eBook(電子書籍)『日本株再入門』】の無料配布はこちらをクリック。
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