『フランクフルト・モーターショー』の注目点は?
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2年に1度開かれる『フランクフルト・モーターショー』(フランクフルト国際自動車ショー)が開幕しました。12日に報道公開され、16~24日まで一般公開されます。約1千社の企業・団体が出展します。電気自動車(EV)や自動運転車の開発競争が加速する中での開催となり、今後の自動車開発の方向性を示す重要なイベントとなります。各社の今後の開発の方向性や最新技術などが注目されます。 |
【ポイント1】『フランクフルト・モーターショー』開幕
EVと自動運転車などの方針も発表
■100年以上続いたガソリン車・ディーゼル車からEVへの転換点や自動運転が実用レベルに近づくなかで、『フランクフルト・モーターショー』が開幕しました。出展各社が特に力を入れ注目を集めたのは、EVと自動運転技術です。
■開催に先立って、フォルクスワーゲンは11日の記者会見で2025年までに50車種投入、実現のため30年までに200億ユ-ロを投資すると発表しました。一方、ダイムラーはガソリン車・ディーゼル車の重要性を強調しつつ、EVの開発を並行して行うことを発表しました。
【ポイント2】EVと自動運転技術などを披露
ドイツ、日本企業などが出展
■フォルクスワーゲンは自動運転コンセプトカー(展示目的で制作された車)「セドリック」の進化モデルを初公開しました。自動運転最上位レベルの完全自動運転を実現させるために開発しました。
■ホンダは「アーバンEVコンセプト」を世界初公開しました。小型車(日本名フィット)より小さく、都市部での移動に適します。合わせて12日に同モデルをベースにした量産EVを2019年に欧州で発売予定であることを発表しました。
■BMWはEV「iビジョンダイナミクス」を発表しました。中型ク-ペで1回の充電で600キロ走行できます。
【今後の展開】自動車の技術開発競争は一段と激化
■各社が開発に取り組むEVや自動運転車は法制面の整備や技術面でも改善すべき点も多く、何より本格普及にはコストの大幅削減が求められます。
■課題は残るものの環境対応、政治からの後押しもあり、EVや自動運転車への流れは加速し、それらを巡る技術開発競争は一段と激化すると見られます。フランクフルトに続く10月の東京でのモーターショーも注目されます。
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
(2017年 9月 19日)
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