来週の金融市場見通し(2016年9月5日~2016年9月9日)

2016/09/02

■来週の見通し

8月26日のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演やその後のフィッシャーFRB副議長の発言を受け、早期利上げ観測がやや強まっています。もっとも、市場が織り込む9月利上げ確率は24%、年内の利上げ確率は54%弱と、まだ半身の姿勢が続いています。8月の米雇用統計で、雇用者数の伸びがどのくらいの水準だったら9月利上げに踏み切るのかは定かではありません。米雇用統計で判断できない場合には、市場に9月利上げを織り込ませようとする米金融当局者からの発言があるかどうかが判断材料になりそうです。国内では、5日の黒田日銀総裁の講演も確認したいところです。

◆株価 : 上値を探る

来週も米金融政策をにらんで方向感を探る展開になりそうです。米国の早期利上げ観測が強まったことを受け、ドル高・円安が進行したことを好感し、日経平均株価は1万7,000円手前まで上昇しています。2日発表の米雇用統計が予想を大きく下回らない限り、9月利上げの見方が後退したとしても、12月の可能性が残ります。ドルが底堅く推移すると、買い安心感が広がりそうです。ただ、1万7,000円は7月以降抜けられなかった水準。この水準では利益確定売りも強まりそうです。

株0902-2

◆長期金利 : 不安定な動き

10年国債入札は順調な結果になったものの、超長期国債主導に売り込まれ、長期金利は2日には一時マイナス0.02%と約5か月半ぶりの水準まで上昇しました。株価が堅調な動きとなっており、逃避需要が後退していることに加え、日銀の金融政策が不透明な状況で積極的に債券を買う動きが後退していることなどが主因。日銀が超長期国債の買入額を減額するとの観測が出てきていることも売り材料。ただ、6日の30年国債入札が無難な結果になれば、金利上昇も一服となりそうです。

債0902

◆為替 : 日米の金融政策にらみ

イエレンFRB議長、フィッシャーFRB副議長の発言を受け、早ければ9月の会合での利上げの可能性が浮上し、ドル円は一時104円まで上昇するなど、堅調な動きになっています。米雇用統計が無難な結果になると、9月利上げは時期尚早ながら、12月の利上げ観測が広がることも想定されます。日米の金融政策の方向性の違いが意識されることから、ドル円の堅調地合いが継続しそうです。ただ、上昇が一服すると、20日、21日に開かれる日米の金融政策会合待ちとなりそうです。

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来週の注目点

欧州中央銀行(ECB)理事会 9月8日(木) 午後8時45分結果発表

今回のECB理事会では、金融政策の据置きが予想されます。

ただ、ユーロ圏では8月の消費者物価指数が前年比0.2%の上昇と、ECBの目標である「2%弱」を大きく下回っています。そのため、ECBによるさらなる金融緩和を見込む向きもあります。

とはいえ、中銀預金金利に適用するマイナス金利(現在マイナス0.4%)については、金融機関の収益を圧迫するといった批判があります。よってマイナス幅を広げることは、当面考えにくいでしょう。

一方、ECBの債券購入策については、対象債券の拡充や、期限(現在は2017年3月までの予定)の延長などが今回、強く示唆される可能性があります。

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