2018年は25000円を目指す展開に

いよいよ今日が大納会。今年のマーケットの休日は1年前より1日増えて5日間あるが、有意義に過ごしていただきたいと思う。私の場合、お正月はどこにも出かけずにのんびり過ごす派であるが、ゆっくりしたいと思う。さて、遅くなったが11月のポートフォリオの状況ならびに近況について記したい。

11月のマーケットも日米市場ともに続伸する展開となった。

米国市場は8か月続伸し、主要3指数ともに過去最高値を更新。NYダウは初の24000ドル台乗せ。10月の雇用統計は+26.1万人と予想の+31.3万人を下回ったものの9月分が上方修正され、失業率も4.1%と0.1ポイント改善。年末商戦が好調にスタートし、金融緩和が進むとの見方で銀行株が上昇。上下院での税制改革法案一本化に向けた動きで期待が高まり、11/30のNYダウの上げ幅は今年最大の331ドル高に。11月のNYダウは24272ドルと前月より895ドル上昇し月間騰落率は+3.8%。ナスダックは6873となり146ポイント上昇の+2.2%となった。

東京市場も3ヶ月続伸。日経平均は1996年6月のバブル崩壊後の戻り高値22666円を抜き、11/9に先物主導で23380円まで上昇したものの急速に崩れてボラティリティが急上昇。ドル売りによる円買いで一時111円ちょうどまで円高が進み、日経平均は一時22000円台割れに。その後は買い戻しが優勢。米国の長期金利上昇で金融株に買い。売買代金は3兆円程度で推移。為替は先月末の113.10円から今月末は112.20円へ。11月の日経平均は22724円で取引を終え、10月末の22011円から713円上昇し月間騰落率は+3.2%、Topixは+1.5%となった。一方、小型株市場はジャスダック平均が+2.6%、マザーズ指数は+2.9%となった。

太田忠投資評価研究所のインターネットによる個人投資家向け「投資実践コース」における11月のパフォーマンスは+2.7%となり、年初来+12.0%、累計では+165.0%(10月末+158.0%)と前進。11月末時点のポートフォリオの株式比率は76%で23銘柄を保有(10月末は74%で22銘柄を保有)。株式部分の含み益は+26.7%(10月末は+22.6%)。76%のうち現物株のウェートは36%、日経レバレッジETFの保有比率20%の実質ロング比率は40%でロングは合計76%。これに対し日経ダブルインバースETFの保有比率15%の実質ロング比率は-30%、純金ETF5%は株式とは逆の動きをするため、これらのロング比率は-35%。トータルでは41%のロングポジションとなり、10月末の39%からアップした。

11月の米国市場は力強く過去最高値を更新。雲行きが危ぶまれていた税制改革が上下院の法案一本化への動きで一気に現実味を帯びてきたことが好感された。結局、来年度から法人税率が35%から21%へ引き下げられることになったが、企業利益が単純に10%強増える計算になり、その分バリュエーションが下がるため、それを先取りした動きとなっている。

一方、日本株は久々に非常に高いボラティリティとなり一時的に混乱。為替も114円台から一気に111円ちょうどまで円高が進んだ。11月の後半なってボラティリティが収まり堅調な展開となった。新興市場銘柄は徐々に動き始めた。

12月は「掉尾の一振」の月であるが、マーケット全体は円高に阻まれてほとんど動かない膠着状態となった。米国市場は着々と過去最高値を更新するのとは全く対照的である。バリュエーション面で見て、日本株の割安感が際立ってきており、次の大台へジャンプするエネルギーをため込んでいる状況にあると判断している。2018年度は日経平均で25000円にトライする年になると思う。一段のパフォーマンスの積み上げを目指したい。

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