意外と長い、自社株買いの“賞味期限”。オオカミ少年に要注意!

2016/06/20

<要旨>

上場企業の自社株買いが増えている。自社株買いは株主還元強化やROE(自己資本利益率)を改善させるメリットのほか、不安定な株式市場を下支えする効果もあるが、その効果の持続力はどのくらいあるのだろうか。検証すると“賞味期限”は意外と長く、年間を通じて企業が自己株式を買い付けることが明らかとなった。

ただし、自己株式を買うタイミングやペースは企業によって異なり、(a)時間をかけて少しずつ買う“じわじわタイプ”、(b)予定額一杯まで一気に買う“速攻完結タイプ”、(c)公表した計画の2~3割しか買わない“オオカミ少年タイプ”に分類される。(a)じわじわタイプの銘柄は投資に活かせる一方、(c)オオカミ少年タイプの企業には要注意だ。

 

♦ポイント

  1. 自社株買いは年間を通じて株価を下支えしている
  2. ただし自己株式を買うペースは企業によって異なる
  3. 特に、オオカミ少年タイプの企業には要注意

 

20160620 201606202

 

続きはこちらから>>>

株式会社ニッセイ基礎研究所
投資の科学 (ニッセイ基礎研究所)   株式会社ニッセイ基礎研究所
株式投資においては、市場を正しく理解し、市場と冷静に向き合うことが重要です。 それには科学的かつ客観的な分析が欠かせません。 投資家の立場から「実りある資産運用」に役立つ情報を提供します。
本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全 性を保証するものではありません。 また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解 約を勧誘するものではありません。

このページのトップへ