サプライチェーン混乱とインフレの展望、日本への影響
~多くは一過性、だが投資不足による石油・ガス価格高騰は要警戒~

【ストラテジーブレティン(293号)】

(1)サプライサイドの混乱の大半は一過性、フレンドリーな金融政策続く

伏兵、供給チェーン寸断
コロナパンデミック勃発直後、需要不足による大不況が心配されたが、果断な政策(各国政府の財政金融の一体緩和とセーフティーネット構築)によりそれは回避された。しかし今、供給制約が大きく高まり経済を攪乱している。米国の2021年3Q GDP伸び率(年率)は 2.0%と、1Qの6.3%、2Qの6.7%から大きく落ち込んだが、その主因も供給サイドの制約で潜在需要に応えきれなかったためと見られる。

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