産業革命の力が貿易戦争を凌駕する~令和の大相場始動 シリーズ ①

2019/10/25

【ストラテジーブレティン(236号)】

この夏悲観の中で生まれた相場が、懐疑の壁をよじ登っている。この悲観の強さこそ、大相場の最も重要な条件である。武者リサーチは、2020年日経平均3万円をめざす大相場が始まった可能性が強いと考える。これから、令和の大相場シリーズレポートを数回にわたってお送りしたい。

(1)日本株式驚異の反発、世界最高のパフォーマンス

悲観の極からの立ち上がり
日本株式の9月以降の12%の上昇は、世界最高の成績となっている。マーケットアナリスト平野憲一氏は「皆が弱気で、売りが溜まりに溜まった、売り方の買戻しで急上昇する可能性」(投資手帳11月号)と述べ、その根拠として、①「株価はカネ対株の量のバランスで決まる」(立花証券創始者石井久氏の持論)が、現在はまれに見るカネ余りの一方10兆円を超える自社株買により株の量が減少している、②少数意見につけ、の二つを挙げている。少数意見につけとは、株式投資は買って売るか売って買うかの2段階で成り立っており、利益は2段階目で実現する。1段階目で多数意見についた投資家が返済する2段階目の大エネルギーを誰が引き受けるだろうか。1段階目で少数意見についた投資家だけが儲かるのは理の当然、という主張である。

そもそも今回のラリーが始まる8月末まで、需給面、心理面、バリュエーション面で日本株式は大底圏にあった。グローバル投機家のポジションを示す裁定買い残は歴史的低水準、陰の極のシグナルを示していた。8月につけたPBR1倍台はバリュエーション上の岩盤であった。図表1に見るように、2012年末に始まった長期上昇トレンドの中での2回目の調整は(2018~9年)、終わったとみてよいのではないか。

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