ユーロ圏の1月物価・12月雇用~ユーロ相場の展望
2019/02/04
<投資信託>
- 1月HICPは総合が前年同月比+1.4%、コアが同+1.1%。原油高の影響の剥落が続いています。
- 12月失業率は7.9%と前月比横ばいも、失業者数は17ヵ月連続減少で、約12年半ぶりの低水準です。
- 米国で利上げと連銀総資産の削減の打ち止めが現実味を帯びており、ユーロを下支えすると考えます。
雇用環境は依然良好も低インフレ変わらず
Eurostat(EU統計局)が1日発表した1月のHICP(速報)は、総合が前年同月比+1.4%、コアは同+1.1%でした。エネルギーが同+2.6%と急速な鈍化(10月の同+10.7%がピーク)が背景となっており、基調を示すコアは依然として+1%を小幅に上下する動きが続いています。金融当局の目標(+2%弱)を、依然として大きく下回っている状況は変わりません。
また、31日発表された12月の失業率は7.9%と前月比横ばいでした。失業者数が前月比-7.5万人と17ヵ月連続で減少しました。イタリア、スペインで減少が目立ちました。失業者数は1291.9万人で、11月に06年6月以来約12年半ぶりに1300万人を割り込み、今回はそこからさらに減少した形です。ユーロ圏は景気減速が見られるものの、雇用環境は依然として良好です。
ドル安主導のユーロ持ち直しへ
ユーロ相場は、米国での利上げ継続による米国への投資資金シフトに加え、18年春以降早期に景気が減速し、市場の失望をかったこと、域内の政治不安やBrexit(英国のEU〔欧州連合〕離脱)交渉の停滞なども懸念材料となり、軟調な展開が続きました。
18年末頃から、底堅い相場展開が続いています。米国の利上げ打ち止めが接近しているとの見方に加え、米連邦準備銀行(連銀)の総資産削減も見直す可能性が高まり、当面はユーロが持ち直す展開が予想されます。また、景気が底割れする可能性は低く、19年の実質GDP成長率は+1%台半ばと、潜在成長率並みを確保すると予想され、景気面からユーロが下押しするリスクは小さいと考えます。
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