アムンディ・ヨーロッパ通信~2019年のユーロ相場展望

2019/01/11

景気と政治が足かせ

2018年のユーロ相場は総じて軟調な展開でした。対円は135.2円から125.7円へ7.1%、対ドルは1.201ドルから1.147ドルへ4.5%、いずれも下落しました。当初のアムンディの予想は、堅調な景気を背景に金利上昇期待が膨らむことを想定し、対ドルでは1ユーロ1.2ドル台前半で小幅上昇する展開を予想していました。春頃までほぼ想定通りでしたが、その後、景気が減速に転じ、年後半は米中貿易摩擦激化の景気への影響も懸念され、金利上昇期待が後退しました。さらに秋以降は、予算をめぐる伊・EU間の対立、英EU離脱交渉の停滞、独メルケル政権の迷走など、主要国の政治リスク増大も足かせとなりました。

ドル高の終焉

2019年のユーロ相場は、米国の利上げ打ち止めで、米欧金利差拡大に伴うドル高圧力が後退、政治リスクも一巡し、ユーロが持ち直す展開を予想しています。対円は、年前半はユーロ・ドル相場に沿って上昇し、年後半は米国の景気減速によるドル安・円高が影響し、上昇が一服すると見込んでいます。対ドルは、米欧金利差縮小期待が膨らみ1.2ドルに向けて上昇すると予想しています。

201901111

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