半分がパート

EU（欧州連合）では、1997年にEUパートタイム指令が制定され、労働時間による待遇の差別が禁じられました。「同一労働・同一賃金」の制度的な基礎が確立して20年が過ぎましたが、オランダでは、待遇差別の解消に加え、夫婦間でのワークシェアリングの枠組みを効果的に取り入れ、2017年はパートタイムの割合が49.7％と、EU諸国では抜きん出て高く、同時に雇用率（雇用者数÷人口〔15-64歳人口〕）も75.8％と最高です。

EU全体でも徐々に進捗

夫婦子持ちの場合、夫婦のいずれかがパートタイムとして子育てに時間を割いても、待遇がフルタイム並みのため、夫婦で1.5人分以上の収入を得ることができます。パートタイムの男女比はおよそ3:7で女性が多数派ですが、子育ての状況に応じてフルタイムへの条件変更も柔軟に選択できます。

EU主要国では、パートタイムの割合は20％前後で、男女共にフルタイムが多数派となっていますが、ワークシェアリングの普及が徐々に進捗しているのが現状です。 

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