英国の金融政策~政策スタンスとポンド相場の展望

2018/05/11
  1. 政策金利は0.5%で据え置かれました。インフレ率、景気に対する見方は大きく変わっていません。
  2. 賃金伸び率上昇によるインフレ圧力の高まりには警戒を示しており、夏場にも利上げの公算大です。
  3. 米景気への信頼感向上を背景に、ポンドは目先もみ合いますが、ここからの下値は限定的と考えます

利上げを進めるスタンスは変わらず

イングランド銀行(英中銀、以下、BOE)は、9-10日にMPC(金融政策委員会)を開き、政策金利0.5%と、APP(資産購入プログラム)の据え置きを発表ました。3月のCPI(消費者物価指数)が前年同月比+2.5%と、やや鈍化しつつもインフレ目標(+2%)を上回り、さらに週平均賃金が2月で前年同月比+2.8%と、インフレ圧力が高まっていることが一部委員に警戒されていましたが、今回は利上げは見送られました。

一方、同日BOEが発表した四半期インフレレポートでは、年1回0.25%の利上げペースで、CPIは今後2年程度でインフレ目標近辺に近づくとしており、前回レポート(2月発表)から大きく変わりませんでした。インフレ率が目標以上で推移すれば、夏場にも利上げの公算が大きいと考えます。

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市場の前のめり調整はほぼ終了か

ポンド相場は、事前の利上げ観測が強く、押し上げられていました。しかし、カーニー総裁が、会合直前に、利上げは今回とは限らない旨の発言をしたこと、その後も米景気への信頼感向上で米英の短期金利差が拡大したことから反落しました。当面は、足元の水準(1ポンド1.35ドル近辺)でもみ合うものの、利上げ方向は変わっていないため、ここからの下落リスクは小さいと考えます。

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