米国の17年7-9月期GDP改定値について
2017/11/30
<投資信託>
- 実質GDP成長率改定値は、速報比+0.3ポイントの前期比年率+3.3%でした。景気は堅調です。
- 個人消費減速の一方、設備・在庫投資がけん引する形は変わらず、企業活動の活発化が見られます。
- 堅調な景気を受け、18年は1~2回利上げされ、長期金利上昇、ドル高・円安傾向となりそうです。
安定した成長ペース続く
29日、米商務省が発表した17年7-9月期の実質GDP成長率改定値は、前期比年率+3.3%でした。速報から0.3ポイント上方修正され、少なくとも15年以降では最高の成長率となりました。
主な修正内容(寄与度:速報→改定)を見ると、設備投資が+0.25%→+0.39%、政府支出が-0.02%→+0.07%、在庫投資が+0.73%→+0.80%など、企業活動関連の需要項目中心に上方修正されました。一方、個人消費が+1.62%→+1.60%と小幅下方修正されました。速報と比べると、個人消費が減速する一方、設備投資と在庫投資がけん引する形は変わっておらず、企業活動の活発化が景気を押し上げました。アムンディでは、足元の成長率はやや高めで、今後、限界的には減速の可能性はあるものの、+2%強の安定した成長ペースを予想しています。
長期金利、ドル共に上昇方向
景気が堅調に推移していることを受け、金融政策は、12月のFOMC※に続き、18年も利上げが継続されるとの予想が多くなっています。アムンディでは、1~2回を想定しています。 ※米連邦公開市場委員会
緩やかな利上げを受け、長期金利は今後1年間で2%台前半から後半へと上昇する方向、ドル・円相場は同期間で、110円台前半から110円台半ばと、ややドル高・円安方向へ推移すると予想しています。
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