ユーロ圏の7月景況感~良好な環境続きユーロ押し上げ
2017/07/26
<投資信託>
- 7月のユーロ圏PMI(総合)は2カ月連続で低下したものの、依然高水準で堅調な景気を示しています。
- 7月のIFO景況感指数は史上最高を更新、改めてドイツがユーロ圏経済のけん引役と認識されます。
- 好調な経済反映する形でユーロは堅調です。金融緩和縮小観測からこの傾向は当面続きそうです。
PMI、IFOで動きが逆だが、好調に変わりなし
24日、英調査会社IHS Markitが発表した7月のユーロ圏PMI※(総合)は、前月比-0.5ポイントの55.8でした。2カ月連続で低下しましたが、7年ぶりの高水準近辺にあり、ユーロ圏の景気は依然堅調であることが示されました。業種別では、製造業の同-0.6ポイントに対し、サービス業が同横ばいでした。製造業は11カ月ぶりの低下であり、さすがに調整が入ったようです。サービス業は6月に低下したものの、下げ止まりました。
また、25日に独IFO研究所が発表した7月のドイツ企業景況感指数(IFO指数)は、前月比+0.8ポイントの116.0でした。西ドイツ時代も含め、1969年以来の最高を更新しました。特に、現況指数の上昇が目立ち、足元の企業活動が活発です。業種別では依然として製造業がけん引しています。IFO指数の上昇は、ドイツがけん引して周辺国の経済活動を刺激し、さらにユーロ圏経済全般を押し上げていく形を示していることを改めて認識させるものと思われます。 ※PMI:購買担当者景気指数
経済の好調さを素直に反映するユーロ
ユーロは堅調です。1ユーロ1.16ドル台は約2年半ぶり、130円台は約1年半ぶりです。ここまでの好調な景気回復を素直に反映しています。また、年明け後に金融緩和縮小に踏み切るという見方が強まっており、ユーロにとって追い風です。ユーロが相対的に強い局面は当面続く公算が大きいと思われます。
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