ユーロ圏の6月景況感~良好な環境続く
2017/06/27
<投資信託>
- 6月のIFO独企業景況感指数は再び過去最高を更新、足元の企業活動の好調さが目立ちました。
- 良好な消費マインドから小売業の業況が良好、好調な輸出と共にユーロ圏の景気を盛り上げます。
- 堅調な景気、年明け後の金融緩和縮小への期待から、ユーロ相場は引き続き底堅いと期待されます。
全業種が代わるがわる好調業種に
26日、独IFO研究所が発表した6月のドイツ企業景況感指数は、前月比+0.5ポイントの114.1でした。前月、西ドイツ時代も含めた過去最高を記録しましたが、それをさらに更新しました。足元の企業活動の状況を示す現況指数の上昇が目立ち、前月比+0.8ポイントの124.1と80年の開始以降最高を更新しました。期待指数は同+0.3ポイントの106.8と、こちらは3年4カ月ぶりの水準ですが、過去の推移と比較すれば高く、先行きについても明るさが増しています。
業種別の景況感指数も広範に良好です。5月は製造業の上昇が目立ちましたが、6月は小売業と建設業の上昇が目立ちました。大きな流れでは、輸出好調を背景に製造業がけん引していますが、内需系業種も底上げされてきていることが分かります。日替わりの業況改善で、ユーロ圏景気の回復を盛り上げている形です。他の景況感指標では、ユーロ圏製造業PMIも前月比+0.3ポイントの57.3で、6年ぶりの高水準となっています。
年明け後の金融緩和縮小期待でユーロ底堅い
また、来年の大統領選の前哨戦として注目されていた、4日のメキシコ州知事選では、与党の制度的革命党(PRI)が勝利、これを市場は好感し、ペソは上昇するなど、政治的安定が今後ペソ安定のカギとなると思われます。
一方、1-3月期の海外直接投資額(FDI)が前年同期比+0.6%と、第1四半期として過去最高を記録、好調な景気や相対的な高金利は海外からの投資資金を魅了し、ペソは今後も底堅く推移すると思われます。
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