仏国民議会選挙第一回投票、「マクロン新党」圧勝へ

2017/06/12
  1. 「マクロン新党」の共和国前進など中道連合の得票率は32.3%、議席数は400に迫る勢いです。
  2. フランスの政治はこれで安定し、今後は、国民の関心が高い雇用環境の改善が試されるところです。
  3. 市場はすでに織り込んでおり、特に動きはありませんが、欧州政治の安定はユーロにとってプラスです。

安定政権へ

11日、フランスで国民議会選挙の第一回投票が実施されました。同選挙は、小選挙区制で第一回投票で過半数を獲得した候補は当選しますが、該当者がいない場合、12.5%以上得票した上位2名で決選投票が実施されます。決選投票は一週間後の18日です。

党派別の得票率は、マクロン率いる新党・共和国前進を中心とした中道連合が32.3%に達し、最新の世論調査によると、獲得議席数は400に迫り、3分の2を超える勢いです。共和党を中心とする中道右派連合は、100議席近く減少すると予想されています。国民戦線など右派は14.7%で前回選挙とほぼ同じでした。前政権を握っていた社会党中心の中道左派連合は13.8%と、前回選挙の39.8%から26ポイント低下し、300議席近くの減少です。これで、マクロン政権は圧倒的多数の議会勢力を背景に安定して政策運営することができるようになります。今後は、国民の関心が最も高い雇用環境の改善をどの程度実現できるのかが試されます。

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ユーロ圏の堅調な経済に改めて注目

「マクロン新党」圧勝が大方の予想のため、市場は大きく動いていません。しかし、政治リスクの後退が確認されたことで、ユーロは底堅さを増すと思われます。また、ユーロ圏経済が、日米と比べても好調であり、低金利が維持される中、株価は上値余地を探る展開が期待されます。

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