9月のISM景気指数は大幅上昇(米国)

2016/10/06
  1. PMIは前月比+2.1ポイントで50超え、NMIは同+5.7ポイントと大幅上昇、落ち込みは一時的でした。
  2. 新規受注の大幅上昇は企業業績の、非製造業の雇用の上昇は消費の先行きを期待させる動きです。
  3. 米景気への安心感増大で年内利上げの確率が上昇し、市場のリスク選好が高まると期待されます。

景気先行き不安を払拭する動き

ISM(全米供給管理協会)は3日にPMI、5日にNMIを発表しました。PMIは前月比+2.1ポイントの51.5、NMIは同+5.7ポイントの57.1でした。PMIの50割れは1カ月だけ、NMIは年初来最高となりました。8月の予想外の急低下による米国景気に対する先行き不安を払拭する動きでした。

PMI、NMIの構成指標では、共に新規受注指数の上昇が8月からの反動もあって大幅に上昇しました。これは、企業活動の先行きの明るさを示唆するものです。また、  NMIでは雇用指数の上昇も目立ちました。非製造業の雇用者数は非農業部門雇用者数全体の90%以上を占めるため、良好な雇用環境を背景にした個人消費の底上げを期待させる動きです。

生産高のウエイトでPMIとNMIを加重平均した指数は56.1と年初来最高となり、7-9月平均は54.0と、4-6月平均の54.5に対して小幅な低下にとどまりました。これは、米国景気の緩やかな拡大方向が崩れていないことを示していると見られます。

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年内利上げ期待の高まりで「リスクオン」へ

アトランタ連銀発表のGDPNow(各経済指標から実質GDP成長率を推計)では、7-9月期は前期比年率+2.2%(5日時点)と、加速が見込まれています。ここでISM景気指数が上昇したため、年内利上げの期待が高まっています。Bloombergが算出する12月での利上げ確率は60%を超え、ほぼコンセンサスといってよく、市場がリスク選好を高めることが期待されます。

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