8月の物価指標について(米国)
2016/09/20
<投資信託>
- 8月のCPIコア指数は前年同月比+2.3%でした。財コア指数が6カ月ぶりに前月比プラスとなりました。
- 国際商品市況の回復で、「上流」からのデフレ圧力が終息しつつあることが影響していると見られます。
- インフレ目標が早期に達成される可能性は低いものの、安定した緩やかな物価上昇が続きそうです。
+2%台で安定した動き
9月16日、米労働省が8月のCPIを発表しました。中心指標のコア指数(食品・エネルギー除く総合)は前年同月比+2.3%と、+2%台は10カ月連続で安定した物価上昇となっています。
財コア指数は前年同月比-0.5%と、6カ月連続のマイナスでしたが、前月比では+0.1%と6カ月ぶりのプラスとなりました。家電や通信機器などの性能向上からくる構造的な価格下落により、同指数は長期的な低下傾向にありますが、今回は薬品、タバコの価格上昇が影響しました。また、サービスコア指数は前年同月比+3.2%でした。外泊費の上昇が影響し、7月から0.1ポイント加速しました。
国際商品市況と世界景気の連関性
いわゆる「上流」とされる輸入物価指数、PPI中間財指数(いずれもコア)が下げ止まり、または上昇に転じています。双方とも8月は前年同月比-1.0%ですが、PPI中間財コア指数は5カ月連続の前月比プラスです。デフレ圧力は終息し、インフレ圧力に転じつつあります。
この背景に国際商品市況の安定が影響していることは明らかでしょう。代表的な商品指数であるCRB指数☆は、15年後半以降下落率が縮小しており、両物価指数とほぼ連動しています。国際商品市況の安定には、世界の景気が減速から徐々に安定してきている影響が大きいと思われます。景気の拡大ペースは依然緩やかであり、インフレ目標(+2%)※が早期に達成される可能性は高いとは言えませんが、安定したインフレ率が当面続きそうです。
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