インドネシア、年初来4回目の利下げ
2016/06/17
<投資信託>
- インドネシア中央銀行は(BI)は15-16日の理事会で、政策金利を6.5%に引き下げると決めました。
- インフレ率は6カ月連続で目標圏内に収まり、安定しています。原油価格下落の影響が出ています。
- 企業業績の見通しは明るく、株価は強含み、国際収支改善でルピアは下支えされそうです。
安定したインフレを受け、利下げで経済刺激
インドネシア中央銀行(Bank Indonesia、BI)は15-16日と定例理事会を開き、政策金利を6.75%から6.5%へ引き下げると決定しました。利下げは3カ月ぶりで、年初からは4回目です。
5月のCPIは前年同月比+3.33%と年初来最低の上昇率で、09年12月(+2.78%)以来の低水準でした。ここにきて原油価格下落の影響が住宅費、交通費に表れ、動きの激しい食品も比較的落ち着いていました。BIは声明文の中で、現行の緩和政策は、内需刺激を通じて、海外経済の動向に振らされにくい経済を築くことに資するとしており、政府が進める経済構造改革を通じて、経済の成長性を高めると期待しています。
良好な経済パフォーマンスを受けた市場の動きが期待される
代表的な株価指数であるジャカルタ総合指数(JCI)は、6月16日時点で4814.39ポイント、年初来騰落率は+4.8%と小幅に上昇しています。企業業績は持ち直し、16年は2ケタ増益が予想されています。BIも16年の成長率は+5%台と堅調な景気を予想しており、株価は今後も強含みの推移が期待されます。
インドネシアルピア(以下、ルピア)は1ドル13000ルピア台で小幅な値動きです。経常赤字の対GDP比が低水準であり、ルピアを下支えしています。また、対円相場は、円高・ドル安が進行したことから1000ルピア0.78円と年初来安値になっています。当面はドル・円相場の神経質な動きに振らされそうですが、当面のイベントリスクを乗り越えれば落ち着いてくると思われます。
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