2月のユーロ圏景況感指標
2016/02/24
<投資信託>
- 2月のIFO企業景況感指数は前月比-1.6ポイントの105.7、3カ月連続で低下しました。
- 輸出の伸び鈍化などから鉱工業生産が頭打ちで、企業は先行きに対して慎重になっています。
- 米利上げ気運後退でユーロは底堅くなっていますが、対円ではドル・円相場の影響を受けそうです。
世界的な景気減速に抗しきれず先行きに慎重化
2月22日、独IFO研究所が発表した2月の企業景況感指数は前月比-1.6ポイントの105.7でした。3カ月連続低下です。ユーロ圏製造業PMIも前月比-1.3ポイントで2カ月連続低下、ZEW景況感指数※の期待指数、センティックス経済信頼感指数☆いずれも低下しました。
ユーロ圏の圏外向け輸出が15年10-12月期は前年同期比+1.8%と、7-9月期の同+4.3%から減速したこともあり、ユーロ圏鉱工業生産指数が15年12月時点で13カ月ぶりに前年同月比マイナスとなっています。こうした状況を受け、IFO指数では特に期待指数の低下が目立ち、製造業を中心に景気の先行きに慎重になっている様子がうかがわれます。
投機的な動きも加わり対円相場は値動きの荒い展開か
こうした中、ECB(欧州中央銀行)の追加緩和が期待される一方、米国の利上げ気運が後退し、対ドル相場は当面もみ合いが予想されます。
一方、対円相場は年初の130円台から123円台へ円高が進んでいます。世界経済の減速懸念で円が選好され、全面高になっていることが影響していると見られます。投機的な動きも加わり、当面は値動きの荒い展開となりそうです。
※ZEW景況感指数:ドイツの調査機関ZEW(欧州経済研究センター)がアナリスト、機関投資家、市場関係者に対するアンケート調査を基に算出 ☆センティックス経済信頼感指数:ドイツの調査会社センティックス社が個人投資家、機関投資家に対するアンケート調査を基に算出
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