天候に恵まれ高品質

11月19日、ボジョレー・ヌーヴォーが解禁となりました(毎年11月第3木曜日が解禁日)。2020年はコロナ禍でのぶどう栽培となりましたが、春から夏にかけて天候に恵まれ、成熟度が高く、「桁外れに素晴らしい」と賞賛された2009年に匹敵する高品質に仕上がったとのことです。今年は、ぶどう収穫時に集まる季節労働者への新型コロナウイルスの感染が懸念されました。例えばフランスでは、労働管理局などが協力し、季節労働者が利用する宿泊・外食施設に対する感染対策の徹底が図られ、官民協力の下での収穫となりました。

欧州のシェアが拡大

国際ぶどう・ワイン機構(O.I.V)によると、2020年の世界のワイン生産量は、天候不順の影響で減少した2019年から微増となる模様です。欧州では増加するものの、大規模森林火災の影響で豪州が落ち込むほか、米国も伸び悩み、中南米は天候不順で微減が見込まれます。この結果、欧州のシェアは58％、前年比＋2ポイントです。欧州諸国では、特に天候に恵まれたフランスの生産が比較的好調で、スペインは2019年に落ち込んだ反動増となった模様です。

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